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2021ブラッドレーカップ・チャレンジ
レポート

第23回 BRADLEY CUP CHALLENGE 2021 LANDCRUISER TRAINING MEETING

ランドクルーザー生誕70周年という節目の年に開催された第23回「ブラッドレー杯」

4×4エンジニアリングサービスの四駆専用ホイールブランド「BRADLEY」。その名を冠したトライアル競技「ブラッドレー杯」の第23回大会が2021年3月21日(日)に開催された。

参加できるのはトヨタ・ジープ、同ランドクルーザー(プラド含む)、同FJクルーザー。特にランクルに関しては年式や型式を問わず、多くのユーザーが集まるイベントだ。

昨年もたくさんの申し込みがあったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて残念ながら中止に。2年ぶりとなる今回は日本全国から計44名がランクルの生まれ故郷・愛知県豊田市に集結。“ランクル愛好家の聖地”と呼ばれる「さなげアドベンチャーフィールド」でトライアル競技を楽しんだ。

今年はランクル生誕70年の節目の年。また、近々ランクルがフルモデルチェンジされるという噂もあり、ますます盛り上がっていきそうだ。その前夜に行われた、ランクル好きによるランクル好きのためのお祭りについてレポートする。

ぬかるんだオフロードコースで44台が熱い走りを披露!

このトライアル競技は制限時間の中でいかに減点されず、セクションをクリアできるかを競うもの。岩石路やモーグルなどの悪路に設定されたマーカーを順に通過する中で、車体がコーステープやマーカー、ポールに触れたり、バックしたり、スタックして5秒以上止まったりすると減点対象。減点なしでセクションをクリアすることを「クリーン」と呼び、全てのセクションで合計マイナスポイントの一番少ない人がウィナーとなる。

ただし、競技ではあるものの、「ランドクルーザー・トレーニング・ミーティング」というサブネームの通り、その目的はあくまで運転技術を磨くこと。そのためゼッケンは過去に参加した人に関しては成績順になっている。上手な人の走りを観察したり走行前後にほかの参戦者と情報交換したりすることにより、自分が走る際の参考にできるのだ。

今回はほぼ終日雨だった。ぬかるんだコースを走ったタイヤから流れ落ちる泥により、岩石路もどろどろに。ユーザーの技術がよりリザルトに反映される一日となった。

午前・午後2セクションずつの合計4セクションの減点数とタイム、SSタイムの総合結果によって順位が決まる
車両の特性に合わせてルートを選択することで、難易度をドライバー自らが調整できる
ぬかるんだモーグルという劣悪なコースコンディションはランクルの実力を堪能する絶好のチャンス!
新しい車両が有利というわけではないのがトライアル競技の面白さ
大きい岩が連なる岩石路もへっちゃらという悪路走破性の高さを体感することで、さらにランクルを好きになって欲しいというのもこのイベントの狙いだ

全国から幅広い年齢層のランクル愛好家と幅広い年式のランクルが集結

北は札幌市や岩見沢市といった北海道から、南は大分県の中津市や日田市、熊本県阿蘇市といった九州からランクル愛好家が集まった。

最年長は昭和29年(1954年)生まれの志熊真慈さん(66歳)、最年少は平成14年(2002年)生まれの坂口楓馬さん(19歳)。男性エントラントがほとんどだったが、女性も2名が参加した。また、車両は昭和55年(1980年)式の40系(K-BJ41V)から平成29年(2017年)式のプラド(TRJ150)まで、幅広い年式が揃った。
このように、年齢や性別、車両を問わず、「ランクル」という共通のワードを接点に交流できるのがこのイベントの魅力だ。

久保田将平さん/K-BJ44V改(1982年式)

もっとも遠くから参加したのは北海道岩見沢市在住の久保田さん。初めてブラッドレー杯に参加した3年前の大会では全セクションクリーン、全セクショントップタイム、SSタイムもトップだったが、80系有利のレギュレーションで惜しくも2位に。今回はリベンジを狙っていたが、惜しくも3位だった。

湯浅清子さん/U-PZJ77V(1993年式)

ランクルにハマったきっかけはトライアルやグラキャンの大会を観に行った際、トヨタ自動車に勤める人と仲良くなったこと。豊田市に住む人はその多くがトヨタ自動車で働いており、郷土愛が強いことに感銘を受けたそうだ。現在、40系、60系、70系の3台を所有。「かわいいのに強靭という2面性がある40が一番好き!」と話してくれた。

野村勝太郎さん/S-PZJ70V(1992年式)

野村さんの誕生日は平成4年6月14日で、愛車が登録されたのはその翌日の平成4年6月15日。「狙って手に入れたわけじゃないんです。偶然だったのですが、現在では運命を感じています」と話す野村さん。彼女もランクル乗りで、今回の大会にも仲間たちといっしょに参加してくれた。ランクルがつないだ愛、素敵だ。

坂口楓馬さん/K-BJ41V(1988年式)

19歳の坂口さんが今回の最年少参加者。運転免許を取得したのは18歳の時だったが、父・澄男さんが経営する「J.clubオフロード場」(熊本県阿蘇市)を走りはじめたのは小学4年生の頃のこと。以来オフロードコースを中心に運転技術を高めてきた。今回はパワステポンプ故障という手負いの状態ながら、見事完走を果たした。

初期から運営に携わる“寺田親分”が大会をあたたかく見守った

ブラッドレー杯、そしてランクルの“生き字引”と言えるのが寺田昌弘さん(74歳)だ。

寺田さんをはじめ、当初は2、3人でスタートしたランクルのトライアル競技の参加者が年々多くなり、ピーク時は120台以上を集める大イベントに。「さらに盛り上げたい」という“寺田親分”の依頼を受けた4×4エンジニアリングサービスが売り出し中のホイール「BRADLEY」の名を冠に掲げ、スポンサーとなったことが現在のブラッドレー杯に続いているのだ。

今回も親分はあたたかなまなざしでみんなの走りを見守っていた。「楽しそうに走っているのを見ると今でも参加したくなるね」と話す姿が印象的だった。

「ランクルブームを作ったのは俺だ!」と笑う寺田親分

冠スポンサー「BRADLEY」の新作ホイールを展示

2021年2月に「BRADLEY」のラインナップに新たに加わった「BRADLEY FORGED匠」が展示され、参加者やギャラリーの注目を集めた。

永遠の定番「ブラッドレー」初となる鍛造ホイールで、軽さと強靭さをこれまでにないレベルにまで高めた最上級モデル。アンチビードスリップ加工を施すなど、悪路走行に徹底的にフォーカスされた新型ホイールだ。

ブラッドレー杯のような本格トライアル競技にもうってつけのこのようなホイールが生まれたのは、4×4エンジニアリングサービスのメンバーが今回の参加者に負けない四駆マニアである証し。是非その完成度の高さをご自身の目で確かめていただきたい。

難しいコンディションを攻略し、優勝を飾ったのは地元・豊田市の愛好家

セクション1からセクション4まで安定して減点が少なかった宮川康幸さんが今回のウィナー。「雨が一日降り続いたのが勝因です。皆さんが滑って苦労している中、私はたまたま選んだラインが良かったのか、全く滑らず、うまくクリーンできました」とのこと。

ウィナーの宮川さんにプレゼントされたトロフィーは寺田親分のお手製。こういった温かみがあるのもこのイベントならでは。そして優勝賞金は10万円!
恒例のじゃんけん大会も行われた。賞品は協賛各社にご協力いただいたもののほか、地酒など、参加者が持ち寄った全国各地の特産品も

大会委員長はトヨタ自動車でランクルを作っている人

「今年はランクル生誕70周年。トヨタ社員として愛好家の皆さんに恩返しできたと思います」と締めくくる上野さん

トヨタ自動車に勤め、ランクルの開発に携わる上野和幸さんが大会委員長をつとめた。

「全員が走破できることを想定してコース設定を行っていますが、今回は初めて参加する方が多く、しかも悪天候が予想されたため、コースデザインはいつも以上に苦労しました。運営側の面々は頭を悩ませましたが、初心者の方から経験のある方まで、皆さんに『楽しかった!』と言っていただけてホッとしています。良い方の“好天”ではなく、そうでない方の“荒天”に恵まれ(!?)、ランクルの楽しさをより体感していただけたのも良かったです」と締めくくり、第23回ブラッドレー杯が無事終了となった。

Photo Gallary

第23回 BRADLEY CUP CHALLENGE 2021 リザルト